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端島の豆知識

鉱業所

ヤマの仕事は大きく2つに分かれます。1つは地上で働く坑外員と呼ばれる人々。彼らは選炭や運搬、機械の保守点検などを任されていました。そしてもうひとつが坑内員。彼らは海底にある真っ暗な坑道で採炭をします。ともに危険と背中合わせの仕事ですが、坑内員の場合は特に過酷を極めました。彼らは温度摂氏約30度、湿度95%という蒸し暑い中で8時間働きました。まるで蒸し風呂のような暗闇で働く坑内員にはすぐれた体力、腕力、眼力が必要不可欠でした。

坑内員の勤務形態は1日3交代。一番方は午前8時~午後4時まで、二番方は午後4時~午前0時まで、三番方は午前0時~午前8時まで。これを1週間ごとのローテーションでまわしていました。これを見ると分かるように、採炭自体は24時間フル稼働で行われていました。

真っ暗な坑道で、坑内員たちはキャップライトを付けて仕事をします。その明かりが浮かび上がると、彼らは誰と会ってもこう挨拶しました。「ご安全に」。坑内ではこれ以外の挨拶はありませんでした。1人の不注意でただちに全員が生命の危機にさらされるという状況の中、人々は「ご安全に」という挨拶を交わすことで、1人1人が安全を心掛けていたのです。

仕事を終えた坑内員たちの身体は、炭塵で真っ黒に汚れています。炭坑には彼らのための専用の浴場がありました。そこには多くの浴槽があり、荒洗い浴槽→海水の温水浴槽→上がり湯、というように段々ときれいな浴槽へ移ります。ここで汚れを落とし初めて坑内員たちはホッとしたのかもしれません。

第1回 数字で見る端島

第2回 端島の生活① ~生活用水~

第3回 端島の生活② ~買い物事情~

第4回 端島の生活③ ~行事~

第5回 交通事情 ~夕顔丸~

第6回 学校・保育園

第7回 娯楽

第8回 子どもたちの遊び

第9回 緑いっぱいの島へ

第10回 災害(台風・火災)

第11回 鉱業所

第12回 端島の閉山とその後