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端島の豆知識

緑いっぱいの島へ

 端島は小さな岩礁にすぎなかったものが周囲の埋め立てが繰り返されることによって、大きな島となりました。人工の島は自然環境も厳しく、多くの人々が緑を求めました。ベランダや窓辺に花木を置き、小さな空地にも草花が植えられました。島の人々にとって、緑は大きな癒しだったのでしょう。端島園芸同好会など住民が主体となって、計画的に島の緑化が進められました。

 今でこそ「屋上緑化」は珍しいものではなくなり、人々の暮らしに浸透していますが、端島では昭和40年代から実施されていました。屋上を緑化するために大変なのは、なんといっても土運び。船着き場から9階の屋上まで、土を入れたバケツをみんなで運びます。子どもたちも何度も何度も往復しながら、土を運びました。

 土を運び終えると、山土を農地に変える土づくりを行い、肥料を施し、畝をつくります。それらは大人も子どもも一緒になって行いました。こうして「青空農園」が完成しました。
 いよいよ種まきや苗の植え付けです。お父さんたちから説明を受けた子どもたちは、キュウリやトマト、ナスや大豆などを植えました。また、屋上には田んぼも作り、田植えまで行いました。
島では、こうした一連の行いのすべてが子どもたちの教育の場でした。  端島は松竹映画「緑なき島」で全国に紹介されたこともあり、緑が全くない島という印象を持たれがちですが、島の各所に緑地があり、温室もありました。島の住民みんなが緑あふれる島を目指して活動をしていたのです。

第1回 数字で見る端島

第2回 端島の生活① ~生活用水~

第3回 端島の生活② ~買い物事情~

第4回 端島の生活③ ~行事~

第5回 交通事情 ~夕顔丸~

第6回 学校・保育園

第7回 娯楽

第8回 子どもたちの遊び

第9回 緑いっぱいの島へ

第10回 災害(台風・火災)

第11回 鉱業所

第12回 端島の閉山とその後