政府は2022年夏、電力需要が厳しい状況が続くとして7年ぶりの全国で節電要請を行いました。
7月1日から9月30日までの3か月間、ムリのない範囲での節電を要請とのことです。
電力会社では(すべての電力会社ではない)節電量でポイントを還元する節電プログラムを始めています。
政府は8月中をメドに、電力会社が行う節電プログラムに参加する家庭に2000円相当のポイントを付与する制度を開始の準備に取りかかるということです。
すでに受付が始まっていて10万件を超える申し込みがあったという節電プログラムもあるようですが、JNNの世論調査によると「参加するつもりはない」と答えている人が72%に上っていることが分かりました。
ちなみに「参加するつもり」と答えた人は16%でした。
電力会社の節電プログラムに参加すれば政府が行う節電ポイントが受け取れるのに、参加しないと答えた人が多いというのはちょっと驚きです。
なぜ節電プログラムは不評なのでしょうか?
節電プログラムに参加するつもりはないという回答の背景を調査しました。
なぜ節電プログラムに参加するつもりがないのか?
節電プログラムに参加するつもりがないという人は以下のような思いがあるようです。
- 節電プログラムは各電力会社で参加方法や条件が違っていて分かりにくくめんどくさい
- ポイント獲得のための節電ですが猛暑を我慢して健康を害する恐れがある
- もうすでに極限まで節電しているのに、これ以上はムリ。
- ポイント制にしなくてもよいのでは?
また、政府や電力会社の電力不足に対する危機管理対策が不十分という政府への不満も多く見受けられました。
会社と契約している電力会社がいわゆる新電力なら、そもそも参加できないという不公平感もありますね。
他にも将来を見据えて「エネルギーという観点から持続可能なシステムなのか」という疑問もありました。
参加するつもりがない理由は大きく3つ
ポイント還元プログラムに参加するつもりがない理由をまとめると3つになります。
- 節電プログラムに参加する手続きが煩雑。
- これまでも節電しているのにこれ以上の節電はムリ
- 電力不足に対する対策のなさに不満
みんな誰でも簡単に納得のいく制度として受け取られていませんね。
国民全員に行き渡るシステムではないため、多くの不満が「節電プログラムに参加するつもりがない72%」という数字に表れたようです。
では、節電プログラムでポイント付与以外にみんなが望んでいる対策はどのようなものがあるのでしょうか?
節電プログラム以外に望む対策
節電プログラムや節電ポイントの付与などは電気料金の値上げに比べると「ないよりまし」程度のもの、と受け取られています。
そこで、みんなが望む電気に関する要望を見てみましょう。
JNNの世論調査を見ると、望まれているのはやはり電気料金の値下げです。
また、省エネ家電の購入支援などもありましたが、一部の人ではなく高騰が続く間だけでも電気代の消費税を撤廃するなど国民全員に届く対策が必要ですね。
このように節電プログラムは不評なのですが「やれそう」と思う人は、せっかくなので参加してみるのもいいかもしれません。
節電プログラムの参加方法は?
節電プログラムに参加すると政府より2000円の節電ポイントが付与されます。
節電プログラムに参加するには、それぞれの電力会社に申込みが必要です。
まずは契約している電力会社で、節電プログラムを実施しているか確認してください。
主な電力会社の節電プログラム
主な電力会社の節電プログラムを紹介します。
東京電力…TEPCO 省エネプログラム 2022
東京電力では節電してほしい時間帯を前日か当日の時間前までに通知が届き、普段の使用量と比べて節電量1kwhごとに5ポイント付与(=5円)
キャンペーン期間3か月で最大1500ポイントまでで300ポイント集めればtポイントなどに交換可能。
東北電力は参加条件をクリアした家庭が対象で期間中-5%以上の電気使用量削減を達成した場合に抽選でポイントを取得できるとしています。
(ポイントはコンビニなどで使える共通ポイントに交換して使用する)
北陸電力…夏の省エネチャレンジキャンペーン
参加条件をクリアした家庭が決められた期間に各月の電気使用料が前年同月と比べて減っていたら削減の順位でポイントが付与。
北陸電力…夏の省エネチャレンジキャンペーン
参加条件をクリアした家庭が決められた期間に各月の電気使用料が前年同月と比べて減っていたら削減の順位でポイントが付与。
中国電力…夏の節電チャレンジキャンペーン
参加申し込み期間中に参加条件を満たした家庭が対象です。8月、9月分の電気使用量が前年同月と比べて3%以上削減した月を1口とし期間終了後に抽選しもらえるポイントが決まるという仕組み。
九州電力…おトクに・楽しく節電キャンペーン2022
スマートメーターが設置しているなどの参加条件を満たした家庭が対象。
「九電ecoアプリ」を通じて節電対象時間帯のお知らせが届き節電の効果寮に応じてポインタが付与。
100ポイント獲得で100円相当のpaypayポイントに交換できるpaypayギフトカードに自動変換します。
以上、主な電力会社の節電プログラムを紹介しました。
節電してお得にポイントをもらうのも一つの方法ですが、猛暑の中エアコン使用を控えすぎて、熱中症にならないように注意してくださいね。
まとめ
節電プログラムに参加するつもりがないのは、さまざまな不満からで72%という大きな数字になって現れました。
また、ムリに参加することにより猛暑で体調を悪くすることも考えられます。
節電プログラムに参加する場合、十分に体調を考慮する必要がありそうですね。
節電プログラムは不評ではありますが、節電プログラムに参加しなくても節電は心がけるという方も多くありました。
節電プログラムに参加するにしても参加しないにしても、節電に対する思いはみな同じです。
2022年夏を乗り切る!これが一番大事ですね!