皮下出血はなぜ起きる?内出血との違い処置法についてまとめました。
「皮下出血」という言葉の意味は分かっているようで、本当の意味が分かっているのか微妙です。「内出血」ならイメージもしやすいのではないでしょうか?
こちらでは、何となく分かっているようでよく分からない「皮下出血」について調べてみました。
皮下出血はなぜ起きる?内出血との違い処置法をご覧ください。
皮下出血はなぜ起きる?
皮下出血とは、皮下の血管が破けてしまうことを指します。
そう、ぶつけたり転んだり、または捻挫など外的要因によって、皮膚に赤や青、紫のような色のあざができた経験はありませんか?
発生し始めは赤黒い紫のような色をしていますが、少しずつ黄色っぽくなり数日後に消えていきます。
症状としては、打撲や打ち身などで、皮膚の下の血管が破れて血が溜まることによってできるのですが、多少痛みを伴います。
ぶつけてすぐにあざになることもあれば、数日後にあざができることもあり、症状として現れるまでに時間差があることも。
重症度によりますが、あざが消えるまではおおむね数日から数週間ほどかかります。痛みもそれと同じような進行で和らいでいき、最後にはあざと同じ位のタイミングで消滅します。
皮下出血と内出血との違い
「皮下出血」は外出血はなく、読んでそのまま皮下組織で血管が損傷し、出血が起きることです。皮膚の表面より下の出血を指します。
「内出血」は、外分泌と内分泌があるように、組織からの出血が身体の内側へ向かって起こっている状態のことをいうようです。傷口が体内にある状態で出血している状態だと考えられます。
例として、指などにできる「ちまめ」を想像していただくと分かりやすいかもしれません。
また、胃や肺などに起こる出血も内出血といい、皮下出血ではありません。
ただ、皮下出血も内出血もほぼ同じ意味で使われることが多く、臨床的には「皮下出血」と表現することが多いようです。
私たちが日常生活において使うのは、圧倒的に「内出血」ですね。皮下出血はどちらかといえば、専門用語的に使われることが分かりました。
皮下出血処置法
皮下出血の原因によって処置法が異なります。
打撲や捻挫
皮下出血が起きたときの処置法は、打撲や捻挫などの怪我が原因で起こる皮下出血の多くは、治療は必要なく、自然に治っていきます。
ただし、これは一般的な症状として深刻なものではない場合の状態について言えることだと思います。
処置法としては、受傷後、腫れや赤み、熱感を緩和させるために冷やすことが大切です。数日後に腫れがひいたあとは、温めて血行をよくすると多少治りが早くなると考えられています。
例えば、銃撃に遭った場合などが原因の場合はこの通りではありません。
薬による副作用
心臓の病気などで血液をサラサラにする薬を飲んでいる場合、効きすぎてしまい、内出血を起こしやすくなることがあります。
身内に脳梗塞を患った人がいるのですが、この例がまさに当てはまります。血液をサラサラにする薬を服用しているため、怪我をすると致命傷になると言われたことを思い出しました。
この場合は、何よりも怪我をしないように気をつけることが大切です。
血友病などの病気
ぶつけたり転んだりした覚えがないにもかかわらず、皮下出血を繰り返す場合があります。そのような方は、血友病などの病気が隠れていることがあります。
そのような方は一度血友病などの病気の可能性を疑って、内科や血液内科を早めに受診してください。血液凝固の機能に異常がないかを検査し、処置することをおすすめします。
皮下出血(内出血)の予防法
皮下出血の予防としては、シンプルですが、無闇に転んだりぶつけたりしないようにすることです。
とは言っても、よくぶつけたりころんだりしてあざができてしまう人(実は私も)は気づかないうちにぶつけたりすることが多いので、この点難しいかもしれませんね。
それから高齢者の方は、手足がおぼつかなかったり体幹が崩れたりすることで転びやすくなります。杖を使ったり、一緒に歩いて手を引いてもらったりするなど、できる対策があります。
お子さんの場合も、走っていて転部ことが多いので、滑りやすい場所で走らないようにするなど注意を促しましょう。
皮下出血はなぜ起きる?内出血との違い処置法:まとめ
皮下出血とは、ぶつけたり捻挫したりして皮下組織で出血が起こることです。内出血との違いは処置法についてでした。
皮下出血と内出血との違い:
- 「皮下出血」は皮下組織で血管が損傷し、出血が起きること。
- 「内出血」は、体内にある傷口から出血している状態。
処置法:ぶつけたり転んだりしないように注意すること。