7月16日から第1回アジア杯出場をかけて5人制野球「ベースボール5(B5)」の日本代表決定戦が行われました。
タレントの稲村亜美さんが選手として参加する東京ヴェルディ・バンバータが見事優勝、日本代表として第1回アジア杯出場権を獲得。
その後は大会規約「ワクチン3回接種済」の条件を満たすことができず代表権が取り消されてしまいましたが、今回の優勝でベースボール5を知った方は多いと思います。
初めて聞く5人制野球について気になるので、ルールを調べてみました。
5人制野球はいつから始まった?
5人制野球は「ベースボール5」または「B5」とも呼ばれて、2018年世界野球ソフトボール連盟WBSCによって考案されました。
ベースボール5はキューバの「ストリートベースボール」を原型としていて、ベースボール5組織委員会にはサンマリノ、フランス、キューバ、ボツワナ、イタリア、日本の6カ国
が委員を務めています。
5人制野球は野球やソフトボールに次ぐ第三の競技として認定されていて、今後はワールドカップなど国際大会が行われることになっているとのこと。
2018年にアルゼンチンで行われたユースオリンピックの公開競技として行われ、現在は2024年パリオリンピックの競技を目指して普及活動が行われています。
バスケットボールから3on3に、ラグビーも15人制から7人制となることでオリンピック種目に採用されました。
野球は2020年東京が最後になると言われているので、ベースボール5とすることでオリンピック種目に残ることを目指しています。
5人制野球のルールは?

5人制野球の試合準備のための道具と、ルールについて簡単にまとめました。
試合準備のための道具
道具はボール1つでOK
公式大会ではWBSCが承認する公式球を使う
コートはフェアゾーンとノーヒットゾーンに分かれる
ベースボール5は5イニング制
プレーする選手は5名、選手リストは8名
男女最低2名ずつ以上入ること
5人制野球の試合ルール
打者が打つときディフェンス選手5人はフェアゾーンにいること
打球はノーヒットゾーン(4.5m先)を超えた先でバウンドさせること
選手が一塁、二塁、三塁、本塁と進むたびに1点記録
3アウトをとればチェンジする
5人制野球でアウトとなるのは次のようなときです。
- 手にボールを持った状態で走者に触れる
- 塁上にいない走者にボールを持ってタッチする
- 走者が一塁を通り越してタッチされる
- 打球がバウンドする前に捕球する
5人制野球なので、二死満塁で三塁走者に打順が回ってくることがあります。
そのときは打順を守ることを優先して、走者が一個ずつ進んで一塁にピンチランナーを置きます。
5イニングが終わり同点の場合は、タイブレーク制で走者一塁を置いた状態で始めます。
2回目の延長イニングでは走者一塁と二塁、3回目の延長では走者一塁、二塁、三塁とスピーディーな試合運びとなっています。
詳しい情報は「公式WBSCベースボール5 ルールブック2021」のPDF資料に掲載されています。
5人制野球のポジションは?
5人制野球のポジションは、一塁、二塁、三塁、ショート(遊撃手)、ミッドフィルダー。
ミッドフィルダーとは「Mid」が中間、「Field」がフィールドという意味で、フィールドの中央を守るのが守備範囲。
5人制野球の場合は、ミッドフィルダーの守備位置は二塁ベース付近を守ります。
稲村亜美さんは決勝の試合に5番・ミッドフィルダーで出場しました。
東京ヴェルディ・バンバータのメンバーは?
5人制野球「ベースボールファイブ」のメンバーはこちら。
河野健太郎監督
斎藤卓拓(軟式野球チーム出身)
本池太一(軟式野球チーム出身)
長崎望未(元ソフトボール日本代表)稲村亜美
柳川大知(バレーボールVリーグ3部のと京ヴェルディ所属)
伊藤亮太(社会人野球のNTT東日本の元外野手)
稲村亜美(タレント)
河野健太郎監督は22歳でチーム最年少ですが、ムードメーカーとしてチームをまとめる存在とのこと。
5人制野球の見どころは?
5人制野球の見どころは野球とソフトボールのストリートバージョンで、、小さな会場でも手軽にできるゲーム性とスムーズな試合運び。
ボールさえあれば屋外でも屋内でも楽しめる競技で、専用の球技場も必要ありません。
5人選手で5イニング制なので、最短20分ほどで試合を終えることができるのも魅力です。
優勝決定の場面!!
歴史的第1回の優勝チームとなりました!
ヴェルディサポーターの熱い声援が力になりました。最高でした!!
8月、クアラルンプールでのアジアカップで3位までに入ると11月にメキシコでのW杯に進出です!!#verdyfamily #東京ヴェルディ #Baseball5 #tokyoverdy pic.twitter.com/DLHkf25mj0— 東京ヴェルディ・バンバータ【公式】 (@verdy_baseball) July 17, 2022
日本代表権を獲得した試合の様子ですが思ったよりも球が速くて、反射神経と集中力が必要なスポーツです。
※追記
7月19日、日本代表権を獲得していましたが派遣資格を満たせなかったため、今回の代表派遣が見送りとなりました。
日本代表としては準優勝した5STARsが出場する予定です。
第1回 Baseball5 アジアカップは、8月17日~19日の期間、マレーシア・クアラルンプールにて開催されます。