スポーツの試合の国歌斉唱の場面で、韓国選手が敬礼することがありますよね。
韓国の選手が一列にならんで右手を左胸に当てる選手がいる中で、数名の方はピシッと敬礼している選手を見かけます。それはなぜなんでしょうか?
今回の記事では
- 韓国選手が国歌斉唱で敬礼するのは何で?
- 兵役中でもスポーツの試合にでられるの?
これらについて、調べていきます。
韓国選手が国歌斉唱で敬礼する理由はなぜ?

韓国の国歌が流れて国歌斉唱をする場面で、韓国選手たちが、敬礼をする人と、胸に手を当てる人と、それぞれが違う動作をしているのを見かけました。
この理由がなぜなのか調べると、入隊している人と、文民であるため敬礼の方法が違うということが分かりました。
文民とは:一般に軍人でない人を指します。
敬礼と聞くと上記の写真のように、右腕のひじを曲げて、右手をこめかみ近くにあてる動作を思い浮かべますよね。
韓国選手の中で入隊している人たちは、国歌斉唱のときは、この写真のような挙手の敬礼をして、文民は左胸に手を当てる動作をします。
ちなみに、左胸に手を当てることも敬礼と呼ぶそうですよ。
これで、サッカーや野球などの国歌斉唱の場面で、挙手の礼(敬礼)をしている方々は、兵役中なのか文民なのか、すぐに見分けることができますね。
法律でも文民の敬礼の方法が決まっていて、『制服を着ていない国民は、国旗に向かって右手を伸ばし、左胸に当てて、旗に注目する』とされています。
さて、韓国では兵役中であっても、代表選手に選ばれれば、サッカーや野球などの代表試合に出場しても良いのでしょうか?
韓国選手は兵役中でも試合に出られる?
韓国には徴兵制度があって、満20歳~満28歳までの男性は約2年間兵役に就かなければいけないという義務があるんです。
韓国の代表選手が兵役中であっても、試合に出場できるということが分かりました。
どんなプロチームがあるのか、調べてみましょう。
軍隊のプロチームには何がある?
韓国には、国軍体育部隊という体育能力向上のために作られた、スポーツ部隊があります。
そして、兵役中のスポーツ選手が在籍出来る、プロチームというものが存在するんです。
- サッカー:『金泉尚武(キムチョン・サンムFC)』というプロサッカークラブ
- 野球:『尚武フェニックス(サンムフェニックス)』
- アイスホッケー:『大明尚武(デミョンサンム)』
- ハンドボール:『尚州尚武フェニックス(サンジュ・サンムフェニックス)』
軍の生活を送りながら、試合に出る事が出来るというわけなんですね。
兵役を免除できる場合もある
また反対に、五輪オリンピックでは銅メダル以上、アジア大会では金メダルを獲得すると、兵役が免除されるという条件があるんです。
スポーツ選手は、兵役よりも大会で勝利をする事を目標に頑張っている方も多いようですね。
ただ、ほとんどの国民が、兵役の義務を免除されることができないので、国民に配慮して、免除された人が公の場で喜びを口にすることはないようです。
免除されるといっても、約3週間は軍事訓練の基礎を受けたり、3年間で500時間以上の社会奉仕に参加する必要があるので、完全に免除というわけではないんですね。
芸能人や超人気のアイドルであっても、兵役を免除することはできないようですよ。
韓国選手は国歌斉唱で敬礼する理由まとめ
スポーツの試合の国歌斉唱の場面で、韓国選手が敬礼することについて調べてみました。
- 韓国選手が国歌斉唱で敬礼する理由:挙手の敬礼をしている人は兵役中の隊員、左胸に右手を当てている人は文民。
- 兵役中でもスポーツの試合に出られる。
以上の事がわかりました。
最後までお読みいただきありがとうございました。