強烈なニオイを発するカメムシって厄介ですよね。しかも家の中にまで入り込んでしまうから困りものです。そのカメムシに注意報があるということはご存知ですか?しかも2022年度はこのカメムシ注意報がすでに発令されたんですよ。
しかし一体なぜわざわざカメムシ注意報を発令する必要があるのでしょうか…気になりますよね。今回はカメムシ注意報2022について調べてみました。
カメムシ注意報2022発令した都道府県はどこ?
カメムシは農作物を荒らす種類が数10種類いることが確認されています。稲を荒らす「斑点米カメムシ」や果実(桃・梅・梨・柿・ミカン・ブドウ等)を荒らす「果樹カメムシ」が発生すると農作物への多大なる被害の影響が懸念されます。
今回はその被害を防ぐべく、すでに24都道府県が農家向けのカメムシ注意報を発表する形となりました。
斑点米カメムシ
- 北海道
- 岩手県
- 山形県
- 石川県
- 福井県
- 愛知県
- 滋賀県
- 島根県
- 山口県
果樹カメムシ
- 茨城県
- 群馬県
- 東京都
- 滋賀県
- 京都府
- 大阪府
- 奈良県
- 和歌山県
- 鳥取県
- 島根県
- 岡山県
- 広島県
- 山口県
- 徳島県
- 香川県
- 愛媛県
- 高知県
- 大分県
滋賀県・島根県・山口県は「斑点米カメムシ」と「果樹カメムシ」の両方を発令されているんですね。
稲はもちろん、これから旬を迎える果実に関しては「果樹カメムシ」への対策は必須ですね。旬の果実がダメになってしまっては農家さんを始め、私たちにとっても大打撃です(;・ω・)
しかし一体なぜカメムシが大発生してしまうのでしょうか?
カメムシ注意報2022が発令されるほどのカメムシ大量発生理由は?
2022年はカメムシ大量発生の年
どうやらカメムシは1年おきに発生数が増えたり減ったりする傾向にあるらしく、2022年は果樹カメムシの数が多いとされる「表年」にあたります。
カメムシが1年おきに増えたり減ったりするのには理由があります。それは果樹カメムシがエサとするスギ・ヒノキの球果がおおむね1年おきに豊作・不作を繰り返すことに関係しています。球果が豊作の年は果樹カメムシも山から出る必要がありませんが、不作の年はエサを求めて山を出ざるを得ずに果樹園に飛んで来るんだそうです。
梅雨が早く開けてしまった
2022年度は記録的な早さの梅雨明けも影響して、地域によってカメムシの数が増えているようです。天気が良く雨が少ないと虫も病気になりにくいと共に、さらに気温が高いと虫自体の生育が早くなります。
これらの理由からカメムシが大量に発生してしまったんですね。しかもカメムシが大量発生すると私たちの生活にも支障が出てきます。
カメムシ注意報2022が発令されるほどのカメムシ発生時期・駆除方法は?
カメムシ発生時期
- 6月頃:産卵
- 7月頃:少しずつ発生
- 9~11月頃:大量発生
秋口にカメムシの発生は多くなります。しかもカメムシは気付かないうちに洗濯物にくっ付いていて、家の中にまで入り込んでしまうんですよ。カメムシは白い色を好む傾向があるようで、シャツやシーツにくっ付いている率が高いんです。もし家の中にカメムシが入り込んでしまった場合の駆除方法をご紹介します。
カメムシ駆除方法
- 刺激をしないようにティッシュを数枚ふんわりかけてティッシュにつかませる
- ティッシュにつかまったらビニール袋に入れて外へ逃がす
こうすれば悪臭を放つことなくカメムシを駆除できます。カメムシはくれぐれも直接手で触らないようにしてくださいね。
しかしながら虫が苦手な方に「まずカメムシに近付いてください」というのは無理な話ですよね(;’∀’)その際はカメムシ専用もしくは害虫用の殺虫スプレーを使用しましょう。それも怖い方は凍結スプレーをかけてしまうのも手です。悪臭を放つ前に凍らせてしまうので、スプレー後は速やかにポイっとしましょう!
駆除後触れないという方はトングを使うのもおすすめですよ。私自身も全く虫が触れないために100均でトングを購入しました(;^ω^)
カメムシを駆除する時のポイントは、いかに悪臭を発生させないかです。このニオイはかなり強烈で、仮に掃除機で吸ってしまうと掃除機からカメムシ臭がして最悪買い替えなければならない場合もあるので注意が必要ですよ。
カメムシ注意報2022のまとめ
- 農作物を荒らすカメムシは1年おきに大量発生している※2022は表年
- 農作物だけではなく私たちの生活にも影響を与える
- 9~11月が大量発生シーズン
- 駆除の際は刺激して悪臭を発生させないようにする
以上のことがわかりました。
結局カメムシは大量発生してしまうので、100%駆除するというのはかなり困難です。そのためカメムシの駆除方法としては、そもそも『家に入れない』ということが一番の対策になるかと思います。
【洗濯物を取り込む際にカメムシチェックを行う】【侵入経路(網戸・窓・カーテン)にカメムシ用の忌避スプレーやハッカ油(ミント)などを混ぜた水をスプレーする】というのも有効ですよ。
カメムシ注意報2022を気にしつつも、大量発生するカメムシに負けずにこれから訪れる味覚の秋を堪能したいですね。今後もカメムシ注意報は要チェックです。