2022年8月11日広島の世界遺産の島、宮島でサプライズ花火が上がりましたね。
650発の花火。
大輪の華が宮島の夜空に咲きました。
偶然居合わせて花火をを見た方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ライトアップされた厳島神社と花火のコラボレーションは幻想的でしょうね。
ところでなぜ宮島の厳島神社の鳥居は海の中に建っているのでしょうか?波や風で倒れない訳を探ってみました。
それではどうぞ。
宮島の鳥居はなぜ海の中にあるの?
実は宮島は島自体が神様なんです。
鳥居が波や風で倒れない訳は?
厳島神社の境内の沖合約200mの地に立つ鳥居は土台の上に置いてあるだけなんです。
なぜ倒れないでいられるかというと鳥居の重さが60トンもあるからなんです。
木造両部鳥居とは各主柱に2本づつの控柱がつき、主柱をさらに2本ずつの控柱で支え合計6本の柱で立っています。
鳥居の中心にある額縁を扁額(へんがく)というそうなんですがその大きさが、なんと畳で3畳ほどもあるそうです。
鳥居の上部、島木(しまぎ)と笠木(かさぎ)は箱状の構造で内部にはこぶし大の石が約7トン詰め込まれています。つまり厳島神社の鳥居は土台の上に自重で倒れないで建っていられるのです。
木造なのに島木と笠木に石を詰めているとはいえ、総重量が60トンもあるその規模の大きさは実物を見て確かめてみたいですね。
満潮時には海に浮かぶ厳島神社や鳥居を見る事が出来ますね。
その昔、厳島神社へのお参りは本来舟でお参りするのが正式だったそうです。
左に2回旋回してから参拝するのが決まりだそうですよ。
クスノキを探すだけで20年を費やしたそうです。
ちなみに現在の主柱のクスノキですが、社殿から向かって右側の柱が福岡県久留米市、社殿から向かって左側が佐賀県佐賀市のクスノキです。クスノキは腐食に強く重いので厳島神社の鳥居にはなくてはならない木なんですね。
海中に建てられた厳島神社や鳥居
神が宿るとされる神体は背後の山、弥山です。
厳島神社は海に浮くように設計されている
現在の厳島神社の神主も佐伯鞍職の子孫の方です。
宮島自体が岩でできた島でありその上の土台に108本の柱で回廊と本殿を支えていてその柱は固定されておらず波や風の影響を受けにくくなっています。
海水で浮いても柱に支えられ潮が引くと元の場所に戻る仕組みだそうです。
厳島神社は修復することも想定して建てられた神社なんです。
厳島神社の鳥居ただいま補修工事中
令和元年6月17日から工事が開始されていますが令和4年(2022年)の現時点ではまだ足場が組まれているようです。
今年中には工事が完了する予定です。
鳥居を見に行こうと思われている方は来年に延期した方がよさそうですね。
まとめ
鳥居だけでなく厳島神社も海の中に建てられています。厳島神社も鳥居も地上に固定されておらず波や風の影響を受けにくい構造になっていました。厳島神社の鳥居は現在補修工事中です。
工事終了予定は年内で今は足場が組まれていますので、鳥居を見に行くのは来年にした方がよさそうです。
50年続いた「宮島水中花火大会」は去年とおととしは中止になってしまいました。
今年は予告なしのサプライズ花火でしたが来年は新しくなった鳥居とともに開催出来るといいですね。