長崎の聖福寺を巡る!歴史建築見どころアクセス案内詳報付きです

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長崎市街地に佇む黄檗宗の古刹「聖福寺」。江戸時代に建立され、歴史的な建造物が多く残る重要文化財の宝庫です。坂本龍馬とゆかりが深く、2020年には新たに坂本龍馬像も建立されました。
現在、本堂など重要文化財四棟の大規模修復工事が進められ、修復現場の見学会も実施されています。本記事では聖福寺の歴史や境内の見どころ、アクセス情報を最新情報を交えて詳しく解説します。

長崎 聖福寺とは?歴史と概要

聖福寺は黄檗宗(おうばくしゅう)の寺院で、延宝5年(1677年)頃に開山された古刹です。隠元禅師(黄檗宗の開祖)の孫弟子である鉄心道胖(てっしんどうはん)禅師によって創建され、当時の長崎奉行や在留華僑の支援を受けて建立されました。山号は「万寿山」、寺号は「聖福寺(しょうふくじ)」といい、長崎の唐寺として重要視されてきました。

長崎の聖福寺は「長崎四福寺」の一つに数えられ、ほかに崇福寺・興福寺・福済寺があります(いずれも「福」の字を含む寺院)。崇福寺と興福寺は原爆で被害を受けましたが、聖福寺は丘陵地にあるため被災を免れ、江戸期の建造物が当時のまま多く残っています。異国情緒漂う伽藍と長崎情緒を楽しめる寺院です。

創建の歴史と黄檗宗の系譜

もの)」が異国情緒
多くの言語が飛び交う国際都市長崎では、江戸時代末期に黄檗宗の寺院が発展しました。聖福寺もその一つで、当初は中国人僧侶と長崎奉行や華僑が協力し建立されました。鉄心禅師は隠元禅師の教えを受けており、中国文化の影響が色濃く残る伽藍構成が特徴です。これにより長崎における黄檗宗布教の拠点とされ、多数の参拝者を集めました。

長崎四福寺に数えられる由緒

聖福寺を含む長崎の「四福寺」は、いずれも「福」の字を持つ黄檗宗の大寺で、長崎における唐寺文化の象徴です。崇福寺・興福寺・福済寺(ふくさいじ)と並び、いずれも堂塔が立派で文化財が豊富に残っています。聖福寺はグラバー園や大浦天主堂などの観光名所に近く、丘陵地で風光明媚な立地のため、多くの歴史的建造物が現存し参拝スポットとしても人気です。

長崎 聖福寺の建築と見どころ

主要建造物と国指定重要文化財

聖福寺境内には多数の歴史的建造物があり、特に以下の4棟は国の重要文化財に指定されています。

  • 山門(元禄16年/1703年建立) — 切妻造りの八脚門で、境内への入口を飾ります。門額には隠元禅師筆と伝わる「聖福禅寺」の扁額が掲げられ、装飾された大きな木鼻(持送)に牡丹や魚の彫刻が施されています。
  • 天王殿(宝永2年/1705年建立) — 山門を抜けた先にある黄檗宗寺院固有の建造物で、通常の本堂前に置かれるべき仏殿を山門直後に配置した構成です。建物は中国風の格式を持ちながら、派手な塗装はなく落ち着いた風情を見せています。
  • 大雄宝殿(本堂)(元禄10年/1697年建立) — 寺院の本堂にあたる仏殿です。屋根瓦には佐賀県武雄産の陶器瓦(波佐見焼の流れを汲む瓦)が使用され、南国風の鮮やかな赤褐色が特徴的です。内部には仏像や祥雲図が安置され、朱塗りの柱と格天井の組み合わせが見事です。
  • 鐘楼 — 隣接する鐘楼には「鉄心の大鐘」と呼ばれる梵鐘が吊り下げられています。これは長崎でも最大級の銅鐘で、戦時中の武器供出を免れた貴重な梵鐘です。現在も法要時に撞かれ、堂内に荘厳な響きを響かせます。

聖福寺の山門・天王殿・大雄宝殿・鐘楼の4棟は国の重要文化財に指定されています。これらは現在大規模修復工事中で、5月下旬には修復現場の一般公開見学会も実施されました。工事中でも見学可能な機会が設けられることがあるので、訪問前に情報を確認しましょう。

瓦壁と庭園・自然との調和

聖福寺の境内には風情ある庭園とともに「瓦壁(かわらべい)」と呼ばれる独特の造形が目を引きます。瓦壁は本堂横にあり、廃瓦(鬼瓦や破片など)を積み重ねて作られたアートのような壁です。そのユニークな形状と異彩を放つ佇まいは、参拝者の人気撮影スポットになっています。また、境内には巨大な蘇鉄(ソテツ)や南国風の植栽が多く、緑に囲まれた静謐な雰囲気が魅力です。晴れた日には本堂越しに艶やかな植物と朱塗りの建築が映え、写真映えする景色を楽しめます。

惜字亭・三界万霊塔・団十郎供養塔など境内の名所

境内には歴史的な石造物も点在しています。書き損じた不要な文書を焼却するための六角形の炉「惜字亭(せきじてい)」は、蒟蒻煉瓦で造られた珍しい文化財です。また、享保14年(1729年)建立の「三界萬霊塔」には、欲界・色界・無色界の萬霊が供養されています。そして歌舞伎俳優市川団十郎(7代目、市川海老蔵の父)にゆかりのある「團十郎供養塔」も境内にあります。いずれも江戸時代の文化を伝える見どころで、歴史好きには興味深い史跡になっています。

その他、ジャガタラ(オランダ領バタヴィア)から来たお春を偲ぶ「ジャガタラお春の碑」や、大きな梵鐘のもう一つの名前「鉄心の大鐘」など、参拝者を引きつけるさまざまな史跡・伝説があります。

映画『解夏』の舞台となった美しい風景

聖福寺はさだまさし原作の映画『解夏(げげ)』のロケ地としても知られています。1990年代のノスタルジックな長崎の風景を描いた本作品では、本堂前の鬼瓦や境内の庭園が映し出されました。本堂の鬼瓦は淡いピンクの唇を持つユーモラスな表情が特徴で、作品撮影時にも話題になりました。映画のシーン同様、寺全体に漂う静けさと異国情緒が、訪れる人々を魅了します。

長崎 聖福寺 坂本龍馬といろは丸事件のゆかり

いろは丸事件の談判が行われた舞台

聖福寺の方丈(住職の書院)は、幕末の「いろは丸事件」の賠償交渉が行われた歴史的な場所です。慶応3年(1867年)、坂本龍馬率いる土佐藩海援隊の蒸気船「いろは丸」が紀州藩の軍艦と衝突した際、賠償金の交渉がこの寺で行われました。坂本龍馬がこの寺に出入りし議論を重ねたエピソードから、聖福寺は幕末ファンにとっても聖地とされています。

坂本龍馬像の建立とその意義

こうした龍馬との縁から、聖福寺には2020年11月15日、新たに坂本龍馬の銅像が建立されました(龍馬の誕生日である11月15日に除幕式が行われた)。この像は風頭公園の龍馬像で知られる彫刻家・山﨑和國氏の原型を元に、市民有志がクラウドファンディングで資金を集めて制作したものです。堂々とした像は鋭い眼差しで未来を見つめる「思案顔」をしています。建立当日には長崎市長や「長崎龍馬会」のメンバーらが出席し、龍馬ゆかりの地としての聖福寺の新たなシンボルとなりました。

龍馬ファン必見の多くのポイント

龍馬ファンにとって聖福寺は見逃せないスポットです。境内では龍馬に関する解説板が設置されているほか、ほかの長崎の龍馬像とは一味違った表情を楽しめる銅像前で多くの写真撮影が行われています。また建立当日のように記念イベントが開催されることもあり、例年11月中旬の龍馬の命日近辺には関連行事が催されることがあります。聖福寺近辺には司馬遼太郎記念館や龍馬資料館など龍馬ゆかりの施設も点在しているため、聖福寺参拝の際には近隣も巡って歴史散策を楽しむ参拝者が多いようです。

長崎 聖福寺 イベントと最新情報

修復工事と見学会

現在、聖福寺では重要文化財に指定された本堂・山門などで大規模な保存修復工事が進められています。この貴重な工事現場は普段見ることができないため、市や寺院が修復現場見学会を主催することがあります。例えば、最近では5月下旬の週末に一般向けの見学会が開催され、参加者は職人による修復作業を間近で見学して修復の進捗を学びました。こうした見学会情報は長崎市の広報や観光ウェブサイトで告知されるため、寺参りの計画前にチェックするとよいでしょう。

寺院の行事と文化催事

聖福寺では、黄檗宗の伝統行事として新年の初詣や春秋のお彼岸の法要、盂蘭盆(お盆)の供養が行われています。また、写経会や座禅会が開かれることもあり、檀家だけでなく一般参拝者も参加できることがあります。長崎の寺院には珍しい「逆さ紅葉(さかさもみじ)」観賞は開催されていませんが、季節ごとに庭園の自然美を楽しむ行事や祭祀が行われています。最新情報は寺からの公式発表やSNSで公開されることが多く、参拝前に寺院行事予定を確認しておくと充実した参拝になります。

メディアでの紹介事例

聖福寺はメディアでも度々取り上げられています。さだまさし原作の映画『解夏』では当寺が撮影舞台となり、映画中に登場した異国情緒あふれる風景が話題になりました。また、長崎の観光ブログや旅行ガイドでは、雪化粧で白と黒のコントラストが美しい冬景色や、南国風の植栽と朱塗りの建物が織りなす寺院風景が紹介されています。最近では重修修復工事の現場を報じるニュース記事もあり、歴史ファンや写真愛好家にも注目されるランドマークになっています。

長崎 聖福寺 アクセス・参拝情報

交通手段:電車・バス・車

聖福寺は長崎駅から徒歩または公共交通機関でアクセスできます。最寄りの路面電車停留場は「桜町電停」(1号系統・3号系統)で、電停から徒歩約10分です(約450m)。また長崎駅前からは長崎バス各路線でも「聖福寺前」または「玉園町」停留所まで行くことが可能です。車で訪れる場合は、諏訪神社方面から県道24号を南下し、玉園町交差点手前を左折すると山門前に着きます。

山門前には無料駐車場が2台分用意されています(事前予約可否は公式情報を参照)。参拝者用の駐車スペースは限られているため、混雑時や初心者は公共交通機関の利用がおすすめです。

拝観時間・拝観料

聖福寺への入場は無料です。大雄宝殿や境内は常時開放されているため、事前予約なしで自由に参拝できます。ただし夜間は照明が点いておらず暗いため、安全のため参拝は早朝から日没までに済ませるのが安心です。特別公開や行事がある場合は時間が限定されることがあるため、訪問前に公式サイトや長崎観光情報で最新の開門時刻を確認しておきましょう。

駐車場と周辺施設

境内前には2台分の無料駐車スペースがありますが、満車時は付近のコインパーキングや公共交通機関を利用します。また、寺院周辺にはトイレなどの施設はほとんどないため、長崎駅周辺や他の観光地で事前に済ませておくと安心です。聖福寺の周辺には日本料理店やカフェも複数あり、参拝後に長崎ちゃんぽんやカステラを楽しむこともできます。

長崎 聖福寺 周辺の観光スポット

近くの観光名所

聖福寺は長崎市中心部に位置し、周辺には数多くの観光名所があります。例えば徒歩圏内には眼鏡橋や出島跡、グラバー園などがあり、異国文化や長崎港の絶景を一度に楽しめます。また、長崎中華街(新地中華街)やオランダ坂の風情ある街並みも近く、参拝の合間に食べ歩きや散策ができます。さらに、大浦天主堂や孔子廟といった異文化施設も車や路面電車で10分程度の場所にあります。

四福寺めぐりと周辺寺院

聖福寺を拠点に「長崎四福寺巡り」の参拝コースを組む観光客も多いです。聖福寺とあわせ、崇福寺(そうふくじ)や興福寺(こうふくじ)、福済寺(ふくさいじ)の三寺はすべて車で20分圏内にあり、それぞれ国指定文化財の建築や庭園を持ちます。他にも近隣には日本最古級の教会である出島和蘭商館跡(現オランダ通り)周辺や、崇福寺の媽祖(マツ)祭など長崎独自の文化を感じられる神社仏閣があります。古い町並みと歴史をめぐる散策コースにも最適です。

飲食店・土産店など

聖福寺周辺には長崎グルメやお土産店が点在しています。参道沿いには長崎ちゃんぽんが評判の食堂や和菓子店、カフェなどがありますので、参拝後に立ち寄りやすい立地です。特に新地中華街まで足を延ばせば、長崎名物の皿うどんや角煮まんじゅう、中華菓子を味わうことができます。お土産にはカステラや長崎ならではの焼き物(波佐見焼の皿など)も購入可能で、歴史散策の合間にグルメも満喫できます。

まとめ

長崎市内にある聖福寺は、異国情緒あふれる歴史ある寺院です。国指定重要文化財の山門や本堂、大雄宝殿が並び、近年では坂本龍馬ゆかりの地としても注目されています。2020年に建立された龍馬像は象徴的な存在で、龍馬ファンにも人気です。参拝は無料で気軽にでき、長崎駅やグラバー園への観光ルートにも組み込みやすい立地です。現在は保存修理工事が行われていますので、最新の見学会情報も参考にして、文化財と風景が楽しめる聖福寺を訪れてみましょう。

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