ドルフィン桟橋から軍艦島へ行くには?乗船場所と予約のコツ

[PR]

長崎の世界遺産・軍艦島を訪れるには外海に浮かぶ島へ船で上陸する必要がありますが、その船着き場は島唯一の「ドルフィン桟橋」です。このドルフィン桟橋はアクセスや乗船に関する情報が少なく、予約のポイントも見落としがちです。本記事では、ドルフィン桟橋から軍艦島へ上陸する方法や乗船場所、予約のコツなどを最新情報とともに詳しく解説します。

ドルフィン桟橋から軍艦島へ行く方法

長崎港を出発して湾内を抜ける観光クルーズ船に乗り込みます。
所要時間は約40分で、軍艦島の東端にあるドルフィン桟橋に接岸します。
乗船日は各社指定の集合時間に現地へ向かい、受付を済ませて乗船します。
市内の主な乗船場所から出航し、高度な操船技術により外海にある軍艦島へと安全に向かいます。

乗船場所はツアー会社によって異なり、軍艦島デジタルミュージアム横の常盤桟橋、大波止ターミナル付近、出島ワーフなどが利用されます。例えば、軍艦島観光のツアーを提供する会社の一つでは、長崎港近くのデジタルミュージアムで受付後、徒歩約3分の常盤桟橋から乗船します。乗船後はクルーザーで島周辺を一周し、穏やかな海況であればドルフィン桟橋へ接岸して下船します。

長崎港からのクルーズ船

軍艦島へ行くには、長崎市内から出港する観光クルーズ船に参加します。例えば、あるツアー会社では軍艦島デジタルミュージアム横の常盤桟橋が乗船地点になっており、ツアー当日はこの位置から船に乗り込みます。ほかにも長崎港市街地の大波止ターミナル前や出島ワーフ近くから出航するプランがあります。乗船後、湾内を抜けて外海へ向かいます。

乗船の際はガイドの説明やマナーの案内がありますので、クルーズ中はそれに従いましょう。船が軍艦島に向かう航海中は長崎港の港内景色も楽しめ、到着が近づくほど島の荒涼とした全景が目の前に迫ってきます。

所要時間と料金の目安

クルーズの所要時間は乗船から帰港までおよそ2~3時間です。乗船時間は約40分、島内見学や周遊を含めたツアー全体では約2時間半になることが一般的です。
料金は会社やプランによりますが、目安として大人で約5,000~6,000円(税込み)、子供はもう少し安くなります。料金には別途長崎市施設使用料(大人310円、小人150円程度)が必要です。
ツアープランには自由席のスタンダードプランのほか、船内の2階席が指定できるプレミアムプランや窓側指定のスーパープレミアムプラン(飲食サービス付き)なども用意されており、予算や快適さに応じて選択できます。

ドルフィン桟橋とは?

ドルフィン桟橋とは、軍艦島の東端に設けられた船着き場です。島には通常の港がなく、この唯一の桟橋を通じて上陸観光が行われます。コンクリート製の構造物で周囲に建物はなく、簡素な護岸が海を守っています。
現在のドルフィン桟橋は1962年(昭和37年)に完成した3代目で、これまでに数度先代が台風で流出した歴史があります。しかし新しい桟橋は強固な設計で島への上陸を支えており、安全に観光客を迎えています。

ドルフィン桟橋の概要と歴史

ドルフィン桟橋は軍艦島の玄関口ともいえる施設です。施工当時の日本初の高耐久桟橋で、外海の厳しい波と風に耐えられるよう作られました。周辺には建物は一切なく、当時からある石組みの護岸(天川工法)が残っています。軍艦島上陸見学が解禁された1959年以降、この桟橋を利用して多くの観光客が島を訪れました。

ドルフィン桟橋の特徴

ドルフィン桟橋は幅が狭く簡素な作りで、一度に接岸できる船は一隻分だけです。
上陸の際は乗客が桟橋を歩いて島に下船しますが、桟橋周辺に建物はなく殺風景です。船が接岸して下船が終わると、クルーズ船は沖合で待機し、桟橋には待機時間がないため乗客は立ち止まることなく見学エリアへ進みます。
桟橋は陸地から独立しており周囲が海なので、当日の波や風の状況には特に注意が必要です。足元は格子状になっていて滑りやすいため、砂浜や砂利敷きと同じ要領で歩きやすい靴で参加しましょう。

長崎市内の主要な乗船場所とアクセス

長崎市内からは複数の出発ポイントがあります。主要な乗船場所としては、軍艦島デジタルミュージアム横の常盤桟橋が挙げられます。この桟橋は軍艦島コンシェルジュなどがツアーの集合場所として利用しており、集客にも便利です。
ほかにも長崎港周辺の大波止ターミナル前や親和銀行本店前、出島ワーフなどがツアー会社の集合場所になることがあります。これらの場合は出航前に集合し、船まで案内されます。いずれも予約時に指定された集合場所を必ず確認しておいてください。

軍艦島デジタルミュージアム(常盤桟橋)

軍艦島デジタルミュージアム1階は、上陸ツアーの受付場所としてよく利用されます。JR長崎駅から車で約5分、長崎電鉄の路面電車なら「正覚寺下」「大浦海岸通」電停から徒歩10分ほどで到達できます。受付が済むと徒歩約3分の常盤桟橋へ案内され、ここから乗船します。ツアー帰港後もミュージアムに再入場でき、乗船前後に展示見学できるのが魅力です。

その他の乗船場所

ツアー会社によっては、長崎港内の別の桟橋から出発するプランもあります。
例えば、長崎市内中心部の大波止ターミナル前や親和銀行前(浜町アーケード近く)が乗船場所になる場合があります。出島ワーフの桟橋を利用する会社もあります。
いずれも集合時間や場所は予約時に案内されるので、事前にツアー会社からの連絡内容をよく確認しましょう。

公共交通機関・駐車場

長崎市内には路面電車やバスなど公共交通機関が充実しており、主要な乗船場所へ便利に移動できます。
例えば長崎駅からは路面電車で「大浦海岸通」電停付近まで行き、そこから徒歩で乗船場所へ向かうことが可能です。
自家用車利用の場合は、軍艦島デジタルミュージアムの駐車場(有料)や周辺のコインパーキングが利用可能です。ただし休日や観光シーズンは港周辺が混雑するため、早めの到着をおすすめします。

交通手段 所要時間 備考
路面電車 約10~15分 長崎駅から大浦海岸通電停まで約9分。下車徒歩約10分。
バス 約10分 周遊バス(グラバー号)は長崎駅~大浦海岸通~桟橋周辺を運行。
自家用車 約5分 駐車場(有料)はミュージアム併設など市内に点在。

ドルフィン桟橋を利用した軍艦島上陸ツアーの流れ

ツアー当日は指定時間に乗船手続きを済ませ、フェリーやクルーザーに乗り込みます。船は湾内から外海へ出てから軍艦島へ向かい、巡航中にはガイドが島の歴史や建物の特徴を解説します。長崎港を出航して島が近づくと、軍艦島の荒涼とした全景と外海沿いの高層住宅群のシルエットが見えてきます。

乗船・クルージング

乗船後は長崎港を出発し、湾を抜けて外海に向かいます。船内では熟練ガイドが軍艦島の歴史や見どころを詳しく解説します。島へ向かう航路では、長崎市街や女神大橋の景色を横目に海上から軍艦島の全景を楽しめます。多くのツアーではデッキに出る時間もあるので、カメラを用意しておきましょう。

ドルフィン桟橋接岸・上陸

クルーズ船が軍艦島東側のドルフィン桟橋に接岸すると、係員の誘導でタラップ(はしご)を使って下船します。桟橋には数段の階段が続いているため、手すりにつかまって安全に降りてください。床面は格子状になっており、ヒールや滑りやすい靴は避けましょう。上陸時には船員の指示に従い、足元に注意しながら歩いてください。

島内見学と帰港

下船後はガイドの誘導で島内の見学が始まります。整備された通路で約1時間かけて端島小中学校跡や高層アパート群、炭鉱施設跡などを見て回ります。多くの建物は立ち入り禁止の場所があり崩落が進んでいるため、必ずガイドの指示に従ってください。見学終了後、ドルフィン桟橋へ戻り乗船してクルーズ船に再乗船します。帰路では小菅修船場跡など長崎港周辺の歴史的建造物も見学し、元の乗船場所へ帰港します。

ツアー予約の方法とコツ

軍艦島上陸ツアーは基本的に完全予約制です。公式サイトや旅行代理店から参加日・便を選び、クレジットカード決済で予約します。予約完了後には受付用のQRコードや予約番号が発行され、当日はミュージアムや窓口の自動受付機にかざして乗船チケットを受け取ります。多くの会社ではウェブ予約が出航30分前に締め切られ、それ以降は電話予約を利用する必要があります。

予約手順(ネット・電話)

公式サイトからオンライン予約できる会社が多く、参加希望日と便を選択して予約完了します。電話で直接申し込める場合もありますが、インターネット予約は24時間対応で便利です。予約が確定すると自動でQRコードまたは受付番号がメールで届きますので、当日はそれをもとに受付します。早めに予約しないと満席になることもありますので、余裕を持って手続きしましょう。

予約のタイミングと注意点

繁忙期や人気日のツアーは数ヶ月前から満席になることもあるため、できるだけ事前に予約することをおすすめします。キャンセル料の規定も予約前に確認しておきましょう。一般的に出航7日前までは無料、以降は所定の料率(会社規定)がかかりますので、直前キャンセルは控えたほうが良いです。また、多くのツアーでは乗船時に誓約書への署名が必要です。未成年者連れの場合は保護者署名や必要書類の準備も求められることがあるので、予約前にツアー会社からの案内を必ず確認してください。

天候基準とキャンセル・振替

軍艦島へのドルフィン桟橋上陸には厳格な気象基準が設けられています。風速が秒速5メートル以上、波高が0.5メートル以上、視程が500メートル未満の場合は桟橋への接岸が禁止されており、船長の判断で上陸が取りやめとなります。当日予報で悪天候が予想されると、ツアー自体が欠航になることもあります。

注意:実際の出航・上陸可否は当日の気象海象に左右されます。出発前に最新の天候状況をツアー会社に必ず確認し、キャンセル規定等を把握しておきましょう。

ツアーが欠航・中止になる場合、後日の同条件便への振替や全額返金が一般的です。風波が高い場合は上陸せずに引き返すケースもありますが、その際は上陸料が返金されることが多いです。一方、お客様都合でのキャンセルにはキャンセル料が発生する場合がありますので、予定が変わりそうな際は早めに連絡を入れるようにしましょう。

まとめ

  • 軍艦島への上陸には長崎港を出発する観光クルーズ船を利用し、島の東側にあるドルフィン桟橋で下船します。
  • 主要な乗船場所は長崎港周辺にあり、軍艦島デジタルミュージアム横の常盤桟橋がよく利用されます。路面電車やバスでアクセスでき、駐車場もあります。
  • ツアーは完全予約制のため、公式サイトや旅行会社を通じて早めに申し込みましょう。予約後は発行されるQRコードや番号で当日受付してください。
  • ドルフィン桟橋利用には風速5m/秒以上や波高0.5m以上などの基準があり、悪天候時は欠航が決まります。欠航時は振替便または返金対応となります。
  • 桟橋は足元が不安定なので歩きやすい靴で参加し、上陸後はガイドの案内に従って安全に見学してください。

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事
  1. 長崎でSuica使えるのはどこ?電車バス観光地の実情最新事情

  2. 長崎の鹿尾川公園は水遊び可?駐車場トイレ設備を確認詳報付き

  3. 長崎の女の都運動公園は?多目的広場遊具駐車場を解説詳報付き

  4. 長崎の鼠島公園へ行くなら?釣り景色駐車場を案内詳報付き解説

  5. 長崎の社が丘花園を歩く!見頃散策アクセスを詳解現地レビュー

  6. 端島の閉山はいつ?経緯とその後の歩みをわかりやすく解説します

  7. 長崎の公園でアスレチックはどこ?対象年齢と駐車場一覧解説付き

  8. 軍艦島の最後の日に何が起きた?閉山直前の記憶証言紹介記録

  9. 軍艦島の学校はどんな所?校舎設備と児童生活を解説詳しく紹介

  10. 軍艦島の怖い歴史は本当?都市伝説と史実を照合詳報解説します

  11. 軍艦島の人口密度最盛期は?世界屈指の数値を検証詳報解説付き

  12. 長崎の端島では何があったのか?

  13. 軍艦島の世界遺産はどの部分?構成資産を解説徹底解説付き

  14. ドルフィン桟橋から軍艦島へ行くには?乗船場所と予約のコツ

  15. 軍艦島の人はいつまで住んでた?退去時期と背景を解説詳しく紹介

  16. 軍艦島の歴史と戦争の関係は?時代背景を読み解く詳報解説付き

  17. 軍艦島の生活の様子は?写真資料で日常をたどる詳報解説します

  18. 軍艦島のアパート間取りは?図面と暮らし解説詳しく紹介

  19. 軍艦島の上陸禁止はいつから?背景と代替見学を案内詳説します

  20. 軍艦島はいつからいつまで見学可能?季節別に攻略最適時期も

カテゴリー
アーカイブ
TOP
CLOSE